NetCommonsは、国立情報学研究所で開発し オープンソースとして提供されています。主に教育機関向けに開発されましたが、その機能の豊富さと拡張性、柔軟性、操作性が高く評価され、ビジネスシーンにおいても急速に普及しつつあります。
第3回国際ソフトウェア競技会(3rd International Software Competition)では、最優秀賞を受賞しています。
NetCommonsをベースにサイトを構築すると、費用と期間を大幅に削減することができます。
NetCommonsを利用することで、これまでWebシステムの導入が困難だった個人や団体、中小企業なども、高機能Webシステムを手に入れることができます。
NetCommonsの主な特徴
NetCommonsはCMS(Contents Management System)とLMS(Learning Management System)、グループウェアを統合したシステムで、組織内での情報共有と外部への情報発信を統合的に行うことができる「情報共有基盤システム」です。
NetCommonsの主な特徴としては、以下の6点が挙げられます。
1 ルームという概念
ウェブサイトの中を「ルーム」というスペースに区切ることができます。ルームには、以下の3種類があります。
- パブリックスペース:情報を公開する
- グループスペース:情報を共有する
- プライベートスペース:情報を格納する(個人のデスクトップ)
これらのルームは、管理画面から簡単に作成することができます。
2 モジュールの追加による機能アップ
サイト上に展開できる機能は、モジュールという単位にパッケージ化されています。
特定のルームやページに、ある機能を追加したければ、メニューからそのモジュールを選択するだけで、実装が可能です。モジュールには、以下を含め30種類以上あります。
- お知らせ
- 日誌
- 掲示板
- カレンダー
- to do
- キャビネット
- アンケート
- 汎用データベース
これらのモジュールは、管理画面から簡単に実装することができます。
3 設定簡単な権限設定
各ユーザがウェブサイトの「どの場所にあるどの機能について」「どのような権限(管理・編集・閲覧)なのか」を細かく設定することができます。
ユーザの優先順位を設定することができ、情報共有のプラットフォームとして非常に優れた権限設定が可能になっています。
4
全てはブラウザー上で直感的な操作が可能 特別なソフトや仕組は不要。ブラウザソフトさえあればコンテンツからデザインにいたるまで簡単に更新可能。「できたらいいな」を「できる」に変える究極のWebツールです。
ウェブサイトの管理は、すべて管理画面から行うことができます。直感的に操作できる設計なので、技術的なことは苦手という方でも、容易に管理できます。
5
携帯・スマートフォンにも自動対応モバイル端末向のコンテンツを別に用意する必要はありません。
スマートフォンや携帯でも利用することができます。もちろん、PCとシームレスに使用することが可能です。
6 柔軟性・拡張性
モジュールの組合せ次第で様々なシステムに変貌します。
また、機能の追加やカスタマイズも柔軟に行うことができます。
以上のことから、NetCommonsの特徴を一言でいうならば、手軽に高機能なウェブサイトを比較的安価に短期間で構築できる、非常に優れたシステムである、ということです。
また、次のような高度な機能も標準で実装されており、さまざまな用途に柔軟に適用できます。
まさに、究極の「Web情報共有基盤システム構築ツール」といえるでしょう。

メール配信機能で積極的アクション
メールIDを登録しておけば、投稿と同時にメール配信できます。もちろん携帯メールにも。

内部情報基盤としても活用
豊富な機能で、グループウェアにも活用。

新着リストの自動生成、RSS配信も簡単。

twitterやfacebookも一発連携。

コンテンツの編集途中でも一時保存可能。

公開前に承認機能で審査可能。

アクセス権に応じて、閲覧や編集を細かく制御。